ペルソナ3
好感が持てたのは、まず音楽。実にカッコイイ。
全体をスタイリッシュに纏めているのは、紛れもなく音楽です。
また、死と命という難しいテーマに果敢に挑んだ点については
高く評価されていいと思います。良かったのはこれくらいでしょうか。
シナリオは語り口が雑です。過去作のような緻密さは感じられず、
その割に小難しい設定ばかりが先行していました。
最後まで説明されない謎も残されており、公式本などを読まないと
わからないというのはエンターテイメントとしては好ましくない。
「謎めくストーリー」と「説明不足」は違います。
また登場人物の心理描写も大雑把で、「凹む→数日後レベルアップ」
の繰り返しでは、さすがに感情移入の隙がありません。
折角沢山のキャラがいるのですから、もっと丁寧に描いて欲しかった。
これではご都合主義で人物を出し入れする「キャラゲー」と
理解されても仕方がないでしょう。
システム面ですが、学園パートの自由度は決して高くありません。
突然日付がすっ飛びますし。
ダンジョンパートでは、かなりの時間が「敵待ち」「階段探し」に
消えました(笑。
長くプレイするにはストレスが溜まります。
「絆」については、恋愛必須という点に抵抗がありました。
人間関係を描写しようという試みにしては、さすがに薄っぺらです。
「萌えブーム」「ギャルゲー」を意識したのでしょうか。
なお、悪魔デザイン・合体システムはほぼ完全に真3の流用です。
加えて本作のペルソナは単なる装備品程度の扱いになっている
わけで、結局スタッフが作りたかったという
「新しい『ペルソナ』」
って一体何だったのだろう、と考えてしまいます。
だから私は、今作が「ペルソナ」である理由は無かったと思います。
岡田氏が抜け、金子氏も実質不参加なのですから、メガテンや
他の過去作を引きずらないで、現行スタッフが
全く新しいシリーズを作ればよかったんです。
きっとその方が、もっと面白い作品になっていたと思います。